第37章

公爵は、長男の気持ちを翻す術をよく心得ていた。

「今回の目玉は、あの獅鷲の卵くらいだ。ほかは正直、平凡だぞ。貴重な枠を、そんなところで無駄にする気か?」

まだ出品目録に目を通していなくても、今日の競りの規模を見れば察しがつく。この場に並ぶ魔獣が、飛び抜けて優秀というわけではないだろう。

もちろん、突出していないからといって買う価値がないわけではない。少なくとも、目録に並ぶ馬型の魔獣などは――値が折り合うなら、手に入れて損はない。公爵はそう思っていた。

公爵の言葉を聞いたエイモスは、しぶしぶながらも、別の魔獣を追加で買う考えを諦めるしかなかった。

ちょうど競りが始まったところだったが...

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